今月は大きな展示会がたくさんあり、いつもなら出不精なわたしもなんとなくアグレッシブな気持ちになり、
足を運んだ。マスクやアルコールなどしながら気にしなきゃいけないこともありまだまだ不安なことはあるが、マスクが苦しいなと思いながらもいそいそと電車に揺られる。
いったん絵を描くモードに入ると、なかなか外出が億劫になりがちだが、
色々な場所へ行くことによって、やっぱり得られることはたくさんある気がすると思った今日。

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わたしは絵を描く意味や絵で何を成し遂げたいかなど、
あまり考えていないと自分で思っていた。
今日友人と話していて思ったことは、
イラストを媒介にしてお仕事をしていくと、その人のプロフェッショナルな姿勢を見ることができたり、
わたしの世界ではない世界観や業界を知ることができたり、
必然的に人と関わることになる。
関わっていくそれぞれの人の人生の話を聞くのが好きだ。
自分では味わうことのないその人なりの「視点」を聞くことも好きだ。
「人が好き」というと営業や接客向きという見方もあるかもしれないが、
それらの職種は自分には合わないということはわかっている。そうではなく、
あくまでも、作品が自分の代わりに未知の人や世界へ出会わせてくれるのだと信じたい。
もしかしたら、だから制作してクライアントワークを成し遂げていきたいと思っているのか。

作りたい世界がなければ、自分で作ってしまえば良い。
素敵な世界を作れば、それだけ素敵な人に出会わせてくれるような気がする。