jornal

今月は大きな展示会がたくさんあり、いつもなら出不精なわたしもなんとなくアグレッシブな気持ちになり、
足を運んだ。マスクやアルコールなどしながら気にしなきゃいけないこともありまだまだ不安なことはあるが、マスクが苦しいなと思いながらもいそいそと電車に揺られる。
いったん絵を描くモードに入ると、なかなか外出が億劫になりがちだが、
色々な場所へ行くことによって、やっぱり得られることはたくさんある気がすると思った今日。

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わたしは絵を描く意味や絵で何を成し遂げたいかなど、
あまり考えていないと自分で思っていた。
今日友人と話していて思ったことは、
イラストを媒介にしてお仕事をしていくと、その人のプロフェッショナルな姿勢を見ることができたり、
わたしの世界ではない世界観や業界を知ることができたり、
必然的に人と関わることになる。
関わっていくそれぞれの人の人生の話を聞くのが好きだ。
自分では味わうことのないその人なりの「視点」を聞くことも好きだ。
「人が好き」というと営業や接客向きという見方もあるかもしれないが、
それらの職種は自分には合わないということはわかっている。そうではなく、
あくまでも、作品が自分の代わりに未知の人や世界へ出会わせてくれるのだと信じたい。
もしかしたら、だから制作してクライアントワークを成し遂げていきたいと思っているのか。

作りたい世界がなければ、自分で作ってしまえば良い。
素敵な世界を作れば、それだけ素敵な人に出会わせてくれるような気がする。

急に人と交換日記がしたくなった普通の月曜日。
会社に勤めていたとき、日曜日の夜から月曜日にかけて、ここは地獄の底かというほどのメンタリティだった。
でもその気持ちが、大切な人生の大半の月曜日を悪いものにさせることに、違和感が消えず、退職した。
フリーランスになってからは月曜日は、私にとって新しい世界の始まり、と言わんばかりの脳内の聡明ぶりである。自分にはこの働き方が合うようだ。

なぜ急に交換日記のことを思ったのだろう。
そもそも、大勢に向けて書かれる文章や絵よりも、たった一人のために書かれたものや、
大切な一人の人のために書かれた絵画などはどことなく独特な雰囲気を持っていて、
意志が乗り移ったような感じ。だから人の心を動かすのだと思う。
私はあまり万人に好かれるものを発信することが得意ではないし、ビビッとくるものも、
どちらかと言えば大勢が好むものではないものに惹かれることが多い。
それが制作活動をする上でデメリットになることもあるし、メリットになることもある。
今年の初めくらいにSNSのフォロワーの方に、私の絵に対して「言葉じゃなくて、気持ちで伝わるものが私の支えで、励みです」と言う言葉をもらったことがある。
半年以上たった今でも、この言葉を折々思い出す。
作品(もしくは私が作品について話すことについて)が何を言っているのか、全くわからないと言う人もいると思うけれど、同時にわかってもらえている人がいることに驚きと喜びで溢れた。
”何を”わかってもらえたのか、うまく言葉にできない。でもその、言葉にできないけれど、絵を見てハッとする感じが”良い”と思って気に入ってもらえたのだと思う。
私は、みる人にもっと頑張って欲しいと言う気持ちで絵を描いているわけではない。
けれども、「私の絵を見てもっと頑張ろうと思える」と言ってもらえた。
つまり、それが気持ちで伝わるもの、と言うことなのだろう。

この文章も、特に誰かに何かを感じてもらいたいから書いているわけでもない。
結果はどうなるか、私はコントロールすることができない。

SNSが流行り出してから、どうしても「大勢に向けて発信しなければ」と言う気持ちばかりになってしまうことがある。知ってもらうことから仕事に繋がること=つまり生きていけることは百も承知している。
けれども、発信することに関しては、実は大勢に向けてではなく、その中のたった一人に向けて何かお手紙を描くような気持ちになることが大事なのかも、と急に悟ったここ数年。
今は、個人にあてられたものがとても気になっている。

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しばらく漫画を読むことから遠ざかっていたけれども、夫に勧められて「ブルー・ピリオド」という漫画を読んだ。最初は「仕事があるから・・」と言って読むことを先延ばしにしていたけれど、夫に「ゆりこにとってこれを読むのは仕事みたいなものだ」というようなことを言われ、なんとなく読み始めた。
結果的に、寝る間も削り、今出ている巻を全部一気読みした。
簡単に言うと、不良っぽい男子高校生が、ある日美術部の先輩の絵を見て感動し、美大を目指すと言うストーリー。過去の自分と重なる部分もあり、新しい発見や思い出すこともあって、気になったページの内容をメモしたりもした。
中でも、5巻で桑名さんが「ほんとはなんだってやっていいはずなんだよね 自分の人生自分のものなんだから」
と言うシーンが個人的にズシンときた。
趣味なのか仕事にするのか、そんなことを考えるのは時に好奇心の妨げになると思う。
私も、やりたいと思ったことを躊躇せずにどんどんやっていきたいと思った。
今、何気ない気持ちで始めたとしても、何も始めないよりは、5年後くらいには絶対違っているはずだ。

Cleaning

掃除は瞑想である。
今朝、掃除機をかけて、軽く拭き掃除などもした。
日々の雑務やタスクで思考が決してクリアとは言えない状態だったけれど、
面倒だなと思いながらも始めた掃除をしているうちに、 なんとも脳内が澄んできた気持ちになった。
昨年の夏からヨガを始めてハマり続けているが、 ちょっとヨガの考え方にも似ている。
スピリチュアルなことをはあまり信じないタイプだ。
お寺でよくある「修行は雑巾掛けから!」という考えに倣ったわけでもない。
けれども、お寺の例はけっこう理にかなっているなと後から納得する。
しかもそれが早朝に行われるというのが、なお納得する。
掃除している間、手は動きつつも、 本来自分がやりたいことなどが脳内にポップアップしてくる。

私の場合は掃除・片付けをすると新しいアイディア、やりたかったことなどを思い描きやすい。
これがとても不思議と、なんだか思い描いたことが現実にできそうな気持ちになる。
夫とこういう本棚がほしいなど雑談してから掃除に入ったので、
それをここにおいて、あれをああして、こんな配置にすれば
もっと素敵なアトリエになるかもしれない…
そんな夢と物欲にまみれながらも、いつの間にか掃除は完了していた。

最近、パリに住んでいる女の子と友達になって、
「パリジェンヌはエッセンシャルオイルをうまく使って掃除をするって本当?」 と尋ねたところ、本当だった! ティートゥリーオイルの精油などを使うそうです。
自然由来のものを使って何かをすることにワクワク感と心地良さを感じるタイプなので(?)ぜひ真似してみたい。

「北欧、暮らしの道具店」のyoutubeで公開されている、
フランス人のクロエさんのモーニングルーティンの動画が、何もかも素敵で見入ってしまった。
パリの女の子を見るといつも、誰かのようになるのではなく、自分が主人公の人生を送っているように見える。
カラフルなガラクタや、冷蔵庫や壁に貼っているお気に入りのもの、蚤の市で買った洋服や、気ままに朝を過ごしているところなどを見ると
静かな個性を感じる。なんだかとっても「オリジナル」な感じがするのだ。
後から入ってくる同僚(?)の人たちもなんと素敵なことか。
あくまで主観だけれど、最近の日本では、モノが多いこと、特に無駄なものがある部屋よりも
特にミニマルな部屋や服装が人気のように思う。
色が多いよりも、少ない色使いでまとめた部屋だったり、洋服もシンプルで型も同じ人もよく見る。
それが悪いわけではないけれど、パリの女の子を見ると
あぁ、周りに合わせなくても、例え完璧出なくとも、自然体で素敵に見えるのだなぁとほっとする。特にお金をかけているから、素敵な家に住んでいるから、ということではないようにも思う。
この辺の説明がいつも上手くできなくて、人に話すときは「パリジェンヌ」という
ステレオタイプのイメージをもたれてしまって、あぁそういうことが言いたかったのではなかったのだけれど..
となってしまうこともある。

この動画のクロエさんが衣装提供した映画もみてみたい。

●ナチュラルお掃除メモ ●
ティートゥリーエッセンシャルオイル(殺菌・抗菌・消臭・肌に触れても安全)
オレンジスイートエッセンシャルオイル(油の分解・肌に触れても安全)
ペパーミントオイル、レモンオイル、などを 水を含ませたふきんに数滴垂らして使う。
もしくは、消毒を強めにしたい場合は、消毒用エタノールを水で希釈したものをふきんに含ませる。(パストリーゼでも良いぽいので今度試す)

エッセンシャルオイルは、100%精油でないものが安価で出回っていることもあるので、
私は信頼できるメーカーで純粋なエッセンシャルオイルを購入することに気をつけてる。
ニールズヤードはロンドンのコベントガーデンに本店があり、
古くからあるメーカーなので信頼できる。

そして、お掃除グッズもお掃除の士気を上げる重要な存在。
色々欲しいものがあるけれど、Redeckerシリーズは外に出していても様になるので気に入っている道具の一つ。
最近始めた楽天roomで色々追加しておこうと思う。